わかもと

わかもと製薬株式会社 

 

●「強力わかもと」起源の経緯
 強力わかもとの起源は1925年(大正14年)〜1929年(昭和4年)に遡ります。  この頃の日本国民の栄養状態は極めて悪く、国民体位は諸外国に比較して著しく劣り、生活環境の条件も不充分であった為、結核患者や小児の死亡率が高い時代でありました。  当時、国民の栄養向上を目的として、臨床試験等の研究が行われていた栄養剤「若素」(当時エンツァイマと称した)を製品化し、国民の健康増進と乳幼児死亡率の低減を目的とした「栄養と育児の会」を設立、「わかもと」の製造販売を始めました。

●単一酵母剤として
 「わかもと」は最初ビール酵母を成分とする栄養補給を主目的とした単一酵母剤としてスタートしました。酵母がいろいろな病気にきくことは、昔からドイツはじめ他の欧米諸国で知られていましたが、大正・昭和にかけ酵母の研究がすすみ、酵母の中にはビタミンB1をはじめ多くの栄養素が豊富にあることが認められました。その頃の日本は、ビタミンB1の欠乏でおこる白米病(脚気)が国民病として広く蔓延しており、国民の多くが大なり小なり栄養不足におちいっていました。

そこでこの問題を解決するのには、ビール酵母を天然ビタミンB群資源として薬用に応用し、栄養改善に役立てようと 考えたのが始まりで、 その後の研究においてビタミンB1欠乏主症状である脚気に驚異的にきくことが証明されましたが、その頃発売されはじめたビタミンB1剤は、非常に高価でしたから一般の人達にはなかなか手の届くものではありませんでした。 この点で「わかもと」はビタミンB1を豊富に含む酵母を錠剤として安価に販売しましたから、一般の人々にも入手しやすかったことから、当時酵母製剤のさきがけとして好評を博し、国民保健に大きな第一歩をしるしました。
●アスペルギルス・オリゼーNK菌(消化酵素産生菌)培養物と共に
 「わかもと」では穀類の胚芽、特に米や麦の胚芽だけを集めてこれに強力な消化酵素産生菌であるアスペルギルス・オリゼーNK菌を固体培養し、その培養物を加えて消化力の向上を図り、成分的にもバランスのとれたものになりました。 一方、ビタミンB1に続いて種々のビタミンが発見され、ビタミンの必要性が強く認識されるようになりました。そのころ発見された強力なビタミンB2産生菌であるエレモテシウムアシビー菌を加えることによりビール酵母からきわめてすぐれた総合ビタミン含有消化栄養剤となりました。
 ●乳酸菌培養物の複合
 「わかもと」を服用すると、なぜか下痢にも便秘にも効くという不思議な効果があるとのことで、その理由を研究しておりましたところ、アスペルギルス・オリゼーNK菌の培養に際し、空気中や室の中にいる乳酸菌が自然に繁殖し、整腸作用を発揮していることがわかりました。
これを分離していろいろと改良を行い、乳酸菌(フェカリス菌)の胚芽培養に成功しました。更に各種ビタミンを補強すると同時に商品名も「強力わかもと」に変更しました。
 このように現在の「強力わかもと」は単なる酵母製剤ではなく、消化・整腸・栄養を目的とする有用微生物応用医薬品として、ビール酵母のみならず麹菌や生きたままの乳酸菌を配合した医薬品として完成しました。