家庭薬の昔 日々進歩する家庭薬の昔をお伝えします!

看板・マークの由来

株式会社 山崎帝國堂
マークの画像

虎は、中国や韓国などアジア大陸に生息している猛獣ですが、日本にはいませんでした。そのため、悪いイメージは日本にはなく、力強く勇猛で生命力に溢れている性質だけが受け入れられてきました。江戸時代には、虎は大変珍しく、献上品や見世物として人気があり、また襖絵や屏風絵などに、縁起をかついで狩野派など多くの絵師達が好んで虎を描いています。初代、山崎嘉太郎は、明治21年(1888)の創業当時からこの縁起の良いイメージを薬の世界に持ち込みました。当時の毒掃丸は、体毒、梅毒、淋毒などの効能の薬として売られていましたので、「猛虎一声掃萬毒」の文字は、このような病気を虎の持つ強い力で一掃するという意味で使っています。明治時代の薬の標語としては画期的で、的を射た強力な効果をアピールしていました。