家庭薬の今 日々進化する家庭薬の「今」をお伝えします。

工場見学を楽しむ!

常盤薬品工業の今

常盤薬品工業とは

常盤薬品工業は、「カラダ・ココロ“トキメキ”創造企業」をスローガンに、お客様の日々の生活の中で必要とされ喜んでいただける高品質な商品やサービスの提供に努めております。

新しい製造ラインを完成させた三重工場

2015年11月に、医薬品や食品のドリンクを製造している三重工場(三重県伊賀市)において、新たなドリンク製造ラインを完成させた常盤薬品工業。この工場はお客様に安心、安全を身近に感じていただける“見せる工場”をコンセプトにしています。

三重工場2号棟 三重工場2号棟

常盤薬品工業の主要工場である三重工場は、古代琵琶湖の地下水脈から豊かな水を確保できる三重県伊賀市にあります。28,500坪の広大な敷地に2棟の生産設備(総床面積6,700坪)を持っています。

三重工場の全景 三重工場の全景(2015年11月12日撮影)

また、この工場では医薬品GMP基準に基づき医薬品、医薬部外品ドリンク、眠眠打破に代表される高機能食品ドリンクなど数多くの商品を製造しています。

三重工場で製造されているドリンク(一例) 三重工場で製造されているドリンク(一例)

工場の特徴

1. ドリンクの生産能力を3割増強

設備投資による生産能力の増強と生産効率の向上を目指しています。

ドリンクの生産ライン

2. 検査システムの充実

検査システムを充実させ、工程ごとに細かくチェックをすることで、完成した商品のムダを最小限におさえています。

ドリンク製造における検査画面 ドリンク製造における検査画面(キャップ検査)

3. 最新の試験機器とGMPに基づいた品質管理体制

安全で高品質な商品を製造するため、原材料の試験に始まり、ビタミンや生薬などの薬効成分の試験、細菌が混入していないかを検査する微生物試験など、さまざまな試験をおこなっています。また最新のGMP基準をクリアしています。

品質管理試験の様子

4. 取引先を対象とした工場見学会を実施

新装した2号棟では、各製造工程を見学通路から見ることができ“見せる工場”を提供しています。

2号棟見学通路 配合室前 2号棟見学通路 配合室前

5. 環境にやさしい取り組みと事業継続リスクの軽減を強化

エネルギー源として、環境にやさしいクリーンエネルギー液化天然ガス(Liquefield Natural Gas)を導入しています。重油と比較してCO2の排出は30%削減されます。また、地震などの災害に対して、安定した供給が可能になります。

新エネルギーの特徴(LNG)
商品ができるまで
  • 工場見学スライドショー

    エナジードリンクや美容ドリンクなどの市場が拡大している中、さらなる生産性の向上と品質強化を図る常盤薬品工業。今回は、そのドリンクを製造する最新鋭の施設を商品の製造過程とともに紹介していきます。

  • 1.配合

    まずは、徹底した品質管理のもとで原料を秤量し、決められた手順でドリンクの成分を配合タンクに投入します。均一になるように混ぜ、ドリンクの成分を溶かしながら配合していきます。この三重工場では最新鋭のシステムを使い、1回の配合で約70,000本分のドリンクの製造が可能です。

  • 2.充てん

    配合したドリンクを、洗浄・検査をおこなった空ビンに充てんします。
    充てんしたドリンクの中にごみや不純物などが入らないように、充てん後はすぐにキャップを巻き締めていきます。
    ※充てんとはビンに実液を一定量入れることをさします。

  • 3.殺菌

    キャップをしたドリンクをビンごと高温殺菌します。
    殺菌をする機械にビンを流し込み、一定の時間をかけて高温殺菌します。殺菌消毒後はすぐに冷却し、ラベルを貼る場所へと運ばれます。

  • 4.ラベル貼り

    ラベルに使用期限、製造番号の印字をおこない、殺菌後のビンに貼付します。
    ラベルに印字不良や貼り付け不良がないかを入念に検査します。

  • 5.梱包

    ラベルを貼ったドリンクを梱包します。
    これまで難しかった10本入箱とシュリンクパック(3本入)の同時梱包が可能になり、コスト削減を実現することができました。(これまでシュリンクパックは、10本入箱を開封して包装しなおしていました。)

常盤薬品工業の工場見学(動画)
常盤薬品工業の歴史

商品の歴史

昭和31年、高度経済成長の夜明けを迎え、“衣食足りて体力の増強”ムードが漂う時代に応えた商品として強壮ビタミン剤「グロンビター」を発売。その後、昭和35年から本格的に始まった高度経済成長の中、“モーレツ”に働くビジネスマンの健康問題からビタミン剤ブームが到来し、アンプル「グロンビターA 内服液」「グロンビタードリンク」などの商品を次々に開発・発売してきました。

南天のど飴 ロングセラー(南天のど飴)

その後、昭和43年には、常盤薬品のロングセラー商品『南天のど飴』を発売しました。南天実エキス配合ののど飴という独自性と黒糖風味の口当たりのよさが当時評判となり、ヒット商品となりました。以来、医薬品のせき止めのど飴として多くのお客様にご愛用いただいています。

地域のご案内

三重県

戦国時代、尾張、三河と、都・京都との中間地点に位置していた伊賀。その伊賀と山をひとつ隔てた甲賀は、古くから忍者の集落として繁栄していました。特にこのあたりの地域では、土壌や気候条件などが薬草の自生地として最適だったということから薬の知識や文化が進んでいたといわれており、現在でも伊賀・甲賀地方には薬関連の工場が数多く建てられています。常盤薬品工業も、セルフメディケーションへの関心が高まりつつあった昭和50年代、この地に上野工場(現:三重工場)を建設し、以来、大衆薬の開発・生産の拠点としています。

伊賀と忍者とくすり 当時の三重工場 昭和50年代の三重工場